新型コロナウイルスは、口の中にばい菌が多い人ほど重症化
2021年01月19日
新型コロナウイルスの感染者が国内で初めて確認されてから1月15日で1年が経ちました。
生活も変わり、皆様の健康への関心も高くなり、マスク、うがい、手洗いの習慣でインフルエンザの流行も防がれているのではないでしょうか。
以前から、医師の間では、「口の中が汚いと、インフルエンザになりやすい、重症化しやすい」というのが常識となっています。新型コロナウイルスについては、口の中にばい菌が多い人ほど重症化しやすいことがわかってきています。そして新型コロナウイルスはインフルエンザと異なり、唾液腺や歯ぐき、舌など、口のなかで増えることも明らかになりました。
新型コロナに感染して重症化した人と、重症化しなかった人の口の中のばい菌の数を比べてみると、100万倍くらいばい菌が多かったという結果もあったそうです。インフルエンザウイルスは、おもに上気道(のどや鼻、咽頭など)から体内に侵入してきます。しかし、最近の研究によれば、新型コロナウイルスは上気道だけではなく、歯ぐきや舌、唾液腺といった口の中の細胞からも体内に侵入することがわかってきました。
口内のトラブルを防ぐには、ホームケアだけでなく、定期的な歯科医院の受診も欠かせません。歯ブラシだけで磨いている人はぜひ歯間ブラシ、デンタルフロスも普段の歯磨きにプラスすると、汚れの除去率2~3割アップするのでおすすめです。ですが、セルフケアには限界があります。定期的に歯科医院で、お口の状態のチェックやクリーニングを行うことをお勧めします。