さぼると恐い歯科検診
2021年11月18日
皆さん歯科検診は定期的にされていますでしょうか?
多くの歯科医院では、半年から1年のサイクルで定期検診の案内をしているようです。
当院では3か月ごとの定期検診をおすすめしていますが、本日はこの定期健診をさぼってしまうとどのようなリスクが生まれて来るのかをお話したいと思います。
【 リスク① 歯肉炎 】
毎日しっかりと歯磨きをしていても、磨き方の癖や届きづらい場所に磨き残しが出来てしまいます。
蓄積されたプラークが歯石となっていなくても、プラークは周辺の歯茎に炎症を起こさせてしまいます。
歯ブラシをしていて出血する時、歯茎が赤く腫れてしまった時は要注意です!!
【 リスク② 歯石 】
プラークの蓄積が長期に渡ると、唾液の成分によって石灰化が起こり、プラークが歯石に変わります。
歯石が硬くなると、ブラッシングでは取り除くことが出来なくなり、そのうえ歯石の表面にプラークが付着して固まっていくため、雪だるま方式に成長していってしまいます。
これは放っておくと歯周病の進行へと繋がります。
歯周病は自覚症状が薄いままに進行し歯を失い兼ねないものです。
未然に防ぐことがとても大切です!
【 リスク③ 嚙み合わせが原因で歯の寿命が縮まる? 】
自分ではどうすることも出来ないことの一つに嚙み合わせの調整があります。
噛み合わせは毎日の生活の中で噛む力や、顎の動き、歯の摩耗などでバランスが崩れてしまいます。
一生嚙み合わせが同じ状態にあることは無いに等しいのです。
バランスが崩れた状態を放置すれば、どこか1本に負担がかかってしまいその負担から1本だけが歯周病を進行させてしまうこともあるのです。
噛み合わせの調整をによって、違和感やしみる歯の改善に繋がることも!
噛み合わせの調整で歯を削ることにネガティブになる人も中には居るかもしれませんが、調整時に歯を削られるのは0.1㎜の世界。歯の寿命延伸に役立つことを考えたら進んで調整することをおすすめします!!
【 リスク④ 歯に物が詰まったまま虫歯進行 】
嚙み合わせが変化するのと同じで、歯も少しずつ移動することがあります。
歯を支える骨の量が減ってしまい、噛み合わせの負担に歯が負けるような状態の時は歯の移動が起こります。そのため、緩くなった歯の隙間に食べ物が挟まることがあります。噛むたびに押し込まれて簡単に取り除けなくなってしまうことも!
挟まった状態を放置したことで気づかぬうちに深い虫歯になり、神経を抜くような大きな治療になってしまうことにもなりかねません!
物が挟まりやすくなった時には定期検診に関わらず診てもらうことが必要です。
【 リスク⑤ 経過観察中の歯の悪化 】
歯科治療において、「経過観察」はよく耳にする言葉ですが、これは定期的に専門的な目で見ることを大前提にした言葉です!
定期検診を怠ったことで負うリスクとして最も残念なのが、定期検診を行っていればもう少し延命出来たかもしれない歯を抜歯することです。
歯周病や虫歯などがかなり悪化した状態を治療し一度状態が回復した歯でも、定期的に検診をしなければ維持出来ないケースはたくさんあります。特に抜歯せずギリギリ残した歯は治療が終わっても、しっかりと経過観察する必要があります。
せっかく残した歯も、定期検診をスルーしたことで抜歯をせざるを得ない状況になることも…。
定期検診の重要性、お分かり頂けましたでしょうか。
お口の健康状態の維持は全身健康にも繋がります。
ぜひ定期検診にお越しください!!