予防歯科で8020!
2021年12月14日
昨今、予防歯科という考えがだいぶ広がっているように思いますが、あるデータによると日本の歯科メインテナンス受診率は10%だというのです。
我々歯科医師にとっては残念な数字ですが。
また、目にした記事の中で「なぜ受診率が低いのか」という問いに、国民健康保険の仕組みが関係しているのではないかとありました。
というのも、保険診療の無い国では病気が大きくなってしまうと、自己負担が大きくなるため「病気を防ごう」という意識が高くなりますが、日本では3割負担以下で治療が受けられることが受診率の低さにつながっているのではないかということなんです。
30年ほど前から始まった8020運動!
事の始まりは当時スウェーデンの70歳時の歯の残存数が平均20本だったのに対し、日本人が数本だった事から8020運動が始まったのですが、最新のデータでは日本人の70歳時残存数が平均16本にまで上がって来ているそうなんです。
メインテナンスではお口の状態を確認し、それによって治療が必要な歯を初期のうちに見つけることが出来ること、また口腔がんなど大きな病気を見つけるきっかけにもなります!
日本の保険診療下では3割負担以下で2000円前後でメインテナンスが受けられるので、予防歯科に対しての意識をさらに高めていかれると良いなと思います!!