部分矯正(圧下)
2019年10月19日
左下奥の歯を抜歯したあと、上の噛み合わせの歯がのびてきてしまっていたのを
矯正で元の位置に戻した症例です。
40代 女性 月に1度の通院 期間9か月
費用 ¥ 200,000 – (税別)
〈担当の渡邉院長のコメント〉
右下の7番目の歯の根が割れていたため、保存不可と診断し抜歯をしました。
また、抜歯をして歯が無くなった部分にはインプラント治療を行いました。
抜歯後、インプラント治療をしている間に歯が無い状態が続くと
歯がのびてきてしまう可能性があるため、歯が無い部分に入れ歯を作るか、
歯が動かないように上顎にマウスピースをいれる等の対応をする予定でしたが
ご本人の希望により何もいれずに過ごしていただきました。
すると、なんと数か月で、上の歯がのびてきてしまいました。
インプラントの仮歯を装着した状態です。
隣の歯と比べて、歯の高さがかなり低くなってしまっていることがわかります。
かみ合わせを正常に戻すために、上の歯に部分的な矯正装置をつけ、
上方向に矯正力を加え、元の位置に戻す治療を行いました。
矯正により、歯が元の位置に戻りスペースが空いたので、
インプラントの仮歯の上に仮の材料を盛り足しています。
今後、インプラントの最終的な被せ物を作り替える予定です。
矯正治療のリスクは、後戻りする可能性があるということです。
保定装置をつけメンテナンスしていくことが必要となります。
矯正前と後のレントゲンです。
(レントゲンにうつっているネジのようなものは、
アンカースクリューという矯正装置で、このスクリューを埋めることによって、
歯に埋め込むような力をかけることが可能となります。)