水平埋伏智歯 抜歯
2021年09月27日
矯正治療中の患者様で、歯を動かすスペース確保のために
水平に埋伏していた智歯(親知らず)を抜歯した症例です。
20代 女性 治療回数1回
費用 保険適応 CT代含み約8000円
〈担当の岩科先生からのコメント〉
左下の親知らずは骨の中に水平に埋伏しており、下顎管という神経の管との近接を認めます。
下顎管を損傷したり圧迫したりすると、知覚に麻痺が起こる可能性があります。
パノラマレントゲンでは、2次元的な情報しか得られないので、
CT撮影も行い、下顎管と歯との位置関係などを3次元的に精査し抜歯へ進みました。
↓ 赤い矢印が下顎管です。
今回は埋伏しているため歯肉を切開し、まわりの骨を削って歯も分割し抜歯を行いました。
メリット
親知らずの生え方によっては歯磨きが難しく汚れがたまってしまうため、
う蝕、歯周病、口臭の原因となります。抜歯をすることで改善されます。
デメリット
外科処置のため侵襲があります。術後は3日後が腫れのピークで7~10日で引いていきます。
神経損傷、圧迫による知覚麻痺がおこる場合がありますが、
ほとんどの場合時間とともに改善していきます。