エクストリュージョン・接着ブリッジ
2019年08月26日
残せないと診断した右上2番目の前歯を、抜歯する前にエクストリュージョンをして
歯ぐきの厚みをふやし、その後抜歯して、接着ブリッジを装着したケースです。
40代 女性 治療回数 10回
費用 エクストリュージョン ¥100,000- (税別)
接着性ブリッジ ¥240,000-(税別)
<担当の上村先生からのコメント>
右上2番目の歯がが保存不可のため、接着性ブリッジで治療することを計画しました。
そのまま抜くと歯茎が痩せて長い歯になってしまうと診断し、
まず部分的な矯正装置を装着し、歯を上に引っ張り上げることにより、
歯茎も一緒に引っ張り上げ、厚みを増やしました。(エクストリュージョン)
↓ 矯正装置を装着した様子(審美面にも考慮しています。)


その後、抜歯をおこない、仮歯で歯茎の形を整えました。

できるだけ歯と歯茎の形が調和の取れたものになるように工夫して治療を行いました。
通常のブリッジですと、歯を大きく削らなければなりませんが、
歯は削れば削るほど弱くなり寿命を縮めてしまいます。
接着ブリッジは両隣の歯を削らずに治療が可能です。
リスクとしては、なるべく削らずセメントで装着するため、
外れる可能性が、通常のブリッジに比べて高いということです。
↓ 完成した接着ブリッジ


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インプラント、セラミッククラウン
2019年08月24日
左下のブリッジを除去し、支台の部分に新たにセラミッククラウンを装着し、
欠損部にインプラントを埋入した症例です。
70代 女性 治療回数 8回
費用 インプラント ¥400,000-(税別)
セラミッククラウン ¥80,000-(税別)
<担当の糸日谷先生からのコメント>
左下ブリッジの土台がむし歯で溶けていて噛めないとのことで、
固定性の補綴物をご希望された患者様です。
ブリッジを除去後、左下6番目の欠損部に、コンピューターガイドを用いて、
低侵襲で設計したところにインプラントを埋入しました。

インプラント埋入3か月後の様子です。

問題なくインプラント体と歯槽骨が定着したため、
被せ物の治療を行いました。
またブリッジの支台となっていた左下5番目の歯にセラミッククラウンを装着しました。
インプラントは、何かあった時に外して対処できるようにネジ留め式の構造になっています。

ネジ止めの穴は、コンポジットレジンでふさいでいます。
インプラント治療のリスクは、毎日のブラッシングや歯科医院での定期的なメインテナンスを怠ってしまうと、
天然の歯と同じように、歯茎や骨が歯周病にかかり、インプラントが抜けてしまう可能性があるということです。
日々のメインテナンスをしっかり行うことが大切です。

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部分矯正(牽引)
2019年08月21日
左上6番目の大きなむし歯があった歯を抜歯し、部分矯正を行った症例です。
20代 女性 治療期間 1年半(月に1度18回の通院)
費用 ¥400,000-(税別)
〈担当の渡邉院長からのコメント〉
左上の奥が痛むということで、レントゲン上で確認したところ、
6番目の歯にかなり大きい虫歯があることがわかりました。

むし歯を除去すると、歯の70%以上が失われる状態でした。

根っこを引っ張る矯正をして治療すれば、残せなくもない状態でしたが、
現在20歳代ということもあり、予後があまりよくない治療よりも長く持つ治療法をご希望されたため、
6番目の歯を抜歯し、7番目の歯を6番目の歯の位置に来るよう矯正、
さらに埋まっている8番目の歯(親知らず)が生えてくるときに、
自然と7番目の歯の位置に置き換わることができるといいのではとご提案しました。

まずは6番目の歯を抜歯し、ワイヤーとゴムの矯正装置をつけて
7番目の歯を6番目の歯の位置に持ってくる部分矯正を行いました。

インプラントアンカー(小さいネジ)を使って、手前の4番5番目の歯が
奥にひっぱられないように調整しています。

6番目の歯を抜歯した後のスペースが綺麗にとじました。
ゆくゆくは、親知らずが7番目の歯の位置に生えてくるよう現在経過観察中ですが、
レントゲンで確認すると、想定していた位置に親知らずが生えてくるのではないかということが予想されます。

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