合併症との深い関係
2014年07月22日
みなさんおはようございます♡衛生士の横山です。
昨日 衛生士4人でペリオウエーブの研修に行ってきました。
ペリオウエーブとは
お口の中の細菌(例えば歯周病菌)
に対して 専用のジェルを入れ光を当てると細菌の細胞膜を化学反応をおこして死滅させる。
という治療法です。
対象とする細胞や組織のみを選択的に死滅させるので 痛みや副作用が出ないのが特徴です。
外科手術時の殺菌はもとより メインテナンスでも使用できる治療法です。 興味のある方はぜひ声をかけてみてください。
さて今日は歯周病と 糖尿病のお話です。
歯周病とは歯と歯肉の境目に歯垢るや歯石が沈着して 歯周ポケット内の細菌が増殖することにより 歯肉が炎症をおこしたり 歯を支えている骨が溶かされたりする病気です。
このように歯の周りのわずかな隙間で起こる細菌感染によるものですが なかでも糖尿病は罹患率も多く 歯周病が糖尿病の合併症の一つとして捉えられるようになってきているほど関連性が深いとされています。
糖尿病が進行すると感染しやすくなり また傷ついた組織の治癒が遅れるため 歯周病になりやすく悪化もしやすいです。
一方で 歯周病関連細菌が出す内毒素が歯肉から血管内に入りこみ 血糖値を下げる働きを持つホルモンであるインスリンをつくりにくくする。
よって歯周炎の存在により血糖値は上昇し 糖尿病のコントロールをますます 困難にし同時に歯周病も進行していくという悪循環になります。
歯周病予防には日々の正しい歯磨きと定期検診・歯石除去が基本となりますが 健康管理も重要です。
また 全身の健康のために、歯周病予防が重要とも言えるでしょう。