歯周病とたばこについて
2020年02月19日
こんにちは、歯科衛生士の岩崎です。
今日は、タバコが歯周病に与える影響についてのお話です。
タバコの煙に含まれる「一酸化炭素」は組織への酸素供給を妨げ、「ニコチン」は血管を縮ませるので、酸欠・栄養不足状態になります。
ニコチンは、抵抗力が落ちたりアレルギーが出やすくなります。更に傷を治そうという組織の働きを抑えてしまうので、手術後も治りにくくなります。
また、「ヤニ」が歯の表面に付着していると、歯面がざらざらしてバイ菌が張り付きやすくなるのはもちろん、いつまでもお口の中や歯肉にニコチンが染み出しつづけることになります。
つまり、喫煙をしていると、歯茎の腫れや出血にが表れにくく、患者さん自身歯周病に気付きにくくなります。また、口臭やヤニがついて汚いだけでなく、歯周病にかかりやすく、ひどくなりやすいので、治療しても治りが悪いのです。
とはいえ、すぐに禁煙をすることは難しいので、タバコの本数を減らしたり、禁煙を検討するきっかけになればいいなと思います。