間食と虫歯について
2023年04月26日
こんにちは。カウンセリング担当の森川です。
今日は間食と虫歯についてお話いたします。
お口の中の唾液は中性に保たれています。
しかし食べ物や飲み物がお口の中に入ると、唾液は酸性に傾きます。
歯の表面のエナメル質は唾液が酸性になると、カルシウムやリンなどのミネラルが溶け出します。
これを脱灰といいます。脱灰は初期の虫歯ですが、この状態を放置するとエナメル質に穴が空き虫歯になります。
お口の中に食べ物や飲み物がない状態になると唾液は40分ほどの時間をかけてゆっくり中性に戻ります。
唾液が中性に戻ると溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻す働きをして歯を強化します。これを「再石灰化」といいます。
しかし、中性に戻る前に間食をしてしまうと、お口の中が酸性でいる時間が増えてしまい、歯が溶けて虫歯が進行してしまいます。
このことから、間食の回数が多いと虫歯のリスクが高くなることが分かります。
また、寝ている間は唾液の量が減る為、就寝前に食べてしまうと唾液が酸性のままで歯の表面が溶けやすい状態で寝ていることになるので虫歯のリスクになってしまいます。
歯の健康は「脱灰」が起きている時間と「再石灰化」が起きている時間のバランスが重要ですので、歯磨きや、定期健診も大切ですが食事や間食も気を付けていただき、健やかなお口の環境を維持していただけたらと思います。