花粉症と歯の痛み
2025年04月2日
こんにちは、歯科衛生士の氏家です。
今年は桜が開花した途端冬日に戻って寒い日が続いています。
この時期は毎年花粉症の症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか。 実は「花粉症のせいで、歯が痛くなる」という場合もあるのです。 その原因は、「副鼻腔炎」です。 鼻の周りには「副鼻腔」と呼ばれる空間がいくつかあり、その中の粘膜で鼻汁(鼻水)を作って体外に排出しているほか、顔面の骨と頭蓋骨の重量を減らしつつ、顔面への衝撃を吸収する役割などをはたしています。
花粉症を発症すると、その中で上の奥歯の近くに位置している上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる副鼻腔が腫れて炎症を起こします。 その炎症による圧が上の奥歯にもかかることで、歯の痛みを引き起こします。上の奥歯が痛んだり、安静時もズキズキしたり、といった症状があります。
歯痛の原因は自分では分かりにくいものです。 気になった方は、早めに歯科医院や耳鼻咽喉科などを受診して下さい。